ロイヤル・オペラ・ハウス (ROH)、ドニゼッティの 『ドン・パスクワーレ』
Don Pasquale by Donizetti at the Royal Opera House オペラを多作したことで知られるドニゼッティは生涯でおよそ70ほどの作品を創作した。オペラ・セリアもオペラ・ブッファも両方得意としたドニゼッティだが、『ドン・パスクワーレ』は...
「オペラジャーナリストの倫敦だより」はロンドン在住のオペラジャーナリスト、内田美穂/Miho Uchidaが現地よりオペラやクラシックコンサートのレビューや歌手へのインタビュー記事をお届けするサイトです。
Don Pasquale by Donizetti at the Royal Opera House オペラを多作したことで知られるドニゼッティは生涯でおよそ70ほどの作品を創作した。オペラ・セリアもオペラ・ブッファも両方得意としたドニゼッティだが、『ドン・パスクワーレ』は...
Don Giovanni at the Royal Opera House (ROH) 一昨年までROHのオペラ監督であったキャスパー・ホールテンが2014年に演出した『ドン・ジョヴァンニ』が去年に引き続き3度目のリバイバルを果たした。『ドン・ジョヴァンニ』はご存じの通りモ...
Last Night of the BBC Proms 2019 125周年を迎えたBBCプロムスの最終夜、「ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス2019」を聴きにロイヤル・アルバート・ホールに行ってきた。 今年の歌手は、2013年度のBBCカーディフ国際声楽コンクールで優勝...
Orpheus in the Underworld by Offenbach at the ENO ENOのオルフェウスシリーズ第2弾はオッフェンバックの『地獄のオルフェ』。1858年の初演当時から人気を博し今日でも最もよく上演されるオッフェンバックのオペラの一つだ。グルッ...
The Mask of Orpheus by Harrison Birtwistle at the English National Opera (ENO) ENOの「オルフェウス・シリーズ」第3弾としてバートウィッスルの『オルフェウスの仮面』が上演された。1986年にEN...
Orpheus and Eurydice by Christoph Willibald Gluck at English National Opera ENOは今秋ギリシャ神話に出てくる吟遊詩人、オルフェウスを題材にしたオペラ4つの新作品を「オルフェウス・シリーズ」として続...
Agrippina by Handel at the Royal Opera House オリヴィエ賞の最優秀オペラ新作品賞や国際オペラ賞の最優秀演出家賞など、数多くのアワードを受賞し注目されているバリー・コスキーの新しいプロダクション、『アグリッピーナ』がROHで上演され...
Longborough Festival Opera 2019 Das Rheingold ロングボロー音楽祭は英国の夏のオペラ界を彩るカントリーハウス・オペラ・フェスティバルの一つだ。ロンドンから2時間ほど北西に向かって車で走った所にある、コッツウォルズ丘陵内の小さな村、...
Magic Flute by Mozart at Glyndebourne Festival Opera 2019 人気オペラの新しいプロダクションが既存の作品と異なり斬新な演出の場合、新聞の批評欄などでは必ずや肯定派と否定派に分かれて論じ合いが行われる。それもオペラの世界...
Porgy and Bess at Grange Park Opera 2019 ジョージ・ガーシュウィンはポピュラーとクラシックの両分野で活躍したアメリカの作曲家だ。『レディー・ビー・グッド』(1924)等のブロードウェイのミュージカルや『ラプソディ・イン・ブルー』(19...
Fantasio by Offenbach at Garsington Opera 2019 今年はオッフェンバックの生誕200周年だ。そこでガーシングトン・オペラが彼のオペラ・コミーク、『ファンタジオ』を英国で初めて上演した。1872年にパリで初演されたこのオペラはあまり...
Andrea Chénier by Unberto Giordano at the Royal Opera House 『アンドレア・シェニエ』はフランス革命の当時、ロベスピエールによる恐怖政治によって処刑された実在の詩人をモデルに書かれたヴェリズモオペラの代表でジョルダー...
Gounod's Faust at the Royal Opera House ドイツの文豪ゲーテの劇詩『ファウスト』を題材にしたこのオペラは1859年、パリのリリック座で初演され、10年間で306回上演された。その後1869年からオペラ座に移り、75年の間に2000回も上...
La forza del destino at the Royal Opera House 今をときめくオペラ界の大スター、アンナ・ネトレプコとヨナス・カウフマンがロイヤル・オペラ・ハウスの『運命の力』で共演した。どちらか一人が出演するだけでもチケットは必ず売り切れるという...
Messiah, HWV 56 by George Frideric Handel at Westminster Abbey 今年はヘンデル没後二六〇年だからであろうか。オペラ、オラトリオに拘わらず、そこかしこでヘンデルの作品が演じられている。ドイツ生まれのヘンデルは二七歳...
首席指揮者兼音楽監督、セミヨン・ビシュコフ氏 チャイコフスキー・プロジェクト マエストロ・セミヨン・ビシュコフとチェコ・フィルハーモニー管弦楽団がチャイコフスキーの交響曲のレコーディングに一緒に取り組む「チャイコフスキー・プロジェクト」、2016年から始まり、同年、そして2...
Semyon Bychkov, BBC Symphony Orchestra; Shostakovich "The Year 1957" Wednesday 10th April 2019 at Barbican Hall...
Jack the Ripper: the Women of Whitechapel by Iain Bell at the English National Opera 「切り裂きジャック」と言えば、19世紀のイーストロンドンで起きた連続猟奇殺人事件の犯人を指す。5人の犠牲...
The Merry Widow by Franz Lehár at the English National Opera ENOが好んで英国式オペレッタを取り上げ上演することは知られている。30年以上前の作品だが繰り返し上演され来年再びリバイバルするのではないかと噂されてい...
Philip Glass's Akhnaten at the English National Opera カウンターテノールのアンソニー・ロス・コスタンツォが、ENOの『アクナーテン』でタイトルロールを演じるというので私は彼の渡英を首を長くして待っていた。アンソニーは本誌...
Miho Uhida/内田美穂
聖心女子大学卒業後、外資系銀行勤務を経て渡英、二男一女を育てる傍らオペラ学を専攻、マンチェスター大学で学士号取得。その後UCLにてオペラにおけるオリエンタリズムを研究し修士号取得。ロンドン外国記者協会会員(Foreign Press Association London)。ロンドン在住。ACT4をはじめ、日本の雑誌にて執筆中。