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オペラジャーナリストの
   倫敦だより

「オペラジャーナリストの倫敦だより」はロンドン在住のオペラジャーナリスト、内田美穂/Miho Uchidaが現地よりオペラやクラシックコンサートのレビューや歌手へのインタビュー記事をお届けするサイトです。

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グレンジ・パーク・オペラの『スペインの時』

L’Heure Espagnole by Maurice Ravel at Grange Park Opera available online いつも革新的なアイディアでいっぱいのグレンジ・パーク・オペラ (GPO) が、今からちょうど110年前、1911年にパリで初演さ...

イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)のドライブイン・オペラ、『ラ・ボエーム』

ENO Drive-In Opera at Alexandra Palace: La Bohème ENOがドライブイン・シネマならぬドライブイン・オペラを成し遂げた。演目はプッチーニの『ラ・ボエーム』。場所はロンドン北部の高台に聳え立つイベント会場、アレクサンドラ・パレス...

ヴァッシュ・バロック・フェスティバル:『ディドとエネアス』

The Vache Baroque Festival: Dido and Aeneas ロンドンから車で北西に向かい小一時間ほど走ったチルターン・ヒルのほとりに位置するマナーハウス、ヴァッシュ。晴天に恵まれた初秋の日に敷地内で上演されたアウトドア・オペラ、ヘンリー・パーセル...

グラインドボーンのガーデン・イベント、アウトドア・オペラ

Glyndebourne Garden events Outdoor Opera グラインドボーンのアウトドア・オペラに行ってきた。CEOのガス・クリスティが「僕たちはあがける場所がある限りあがくよ」と言う通り、グラインドボーンの広大な庭園に簡易ステージを組み立て、ソーシャ...

イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の世界初ドライブイン・オペラ

コロナウィルス感染拡大に伴い世界中のオペラハウスが閉鎖している中、ENOはソーシャルディスタンスを保ちながら生のオペラを鑑賞できるドライブイン・オペラを9月に実施する。ドライブイン・シネマは昔からアメリカの若者には人気があるし、映画館が閉鎖中のドイツでも人気急上昇だったとい...

音楽は僕たちの魂に栄養を与え、人と人とをむすびつけてくれる アンソニー・ロス・コスタンツォ(カウンターテナー)

METで大成功を収めたフィリップ・グラス作『アクナーテン』を観た人なら彼が稀なる才能に恵まれた人物であることを疑う者はないだろう。二〇一八年には、歌舞伎座の『源氏物語』で市川海老蔵と共演したカウンターテナー歌手だ。最近ではMET主催の『アット・ホーム・ガラ』で彼が歌ったへン...

2020夏、カントリー・ハウス・オペラ・フェスティバルの楽しみ方

Country House Opera Festival in England during the summer 2020 タキシードとロングドレスに身を包み、幕間にマナーハウスの庭園でピクニックを楽しむカントリー・ハウス・オペラ・フェスティバル。英国のオペラ愛好家にとっ...

ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH) の『フィデリオ』

Fidelio at the Royal Opera House 『フィデリオ』はベートーベンの唯一のオペラだ。2020年はベートーベン生誕250周年だからその記念公演をしようとする場合はこれしかない。というわけで、今年はROHとグラインドボーンが『フィデリオ』の新作品を発...

『ルイザ・ミラー』イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)にて

Luisa Miller by Giuseppe Verdi at the English National Opera ヴェルディはシェイクスピアと同様にドイツの文豪シラーを敬愛し、彼の戯曲を四作オペラ化している。『ルイザ・ミラー』はその一つで原作は「たくらみと恋」(Ka...

イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の『蝶々夫人』

Madam Butterfly at the English National Opera 現在ENOで上演している『蝶々夫人』は英国が誇る映画監督、アンソニー・ミンゲラが2005年に演出した超人気作品の7回目のリバイバルだ。ミンゲラは映画『イングリッシュ・ペイシェント』(...

ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH) の『地下の国のアリス』

Alice's Adventures Under Ground at the Royal Opera House ルイス・キャロルが書いた、世界で最も有名なおとぎ話の一つ『不思議の国のアリス』とその続編『鏡の国のアリス』を併せてオペラ化したのが、『地下の国のアリス』だ。アイ...

ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)の『ラ・ボエーム』

La Bohème at the Royal Opera House 世界のオペラ上演数のトップ5に入る『ラ・ボエーム』は』情熱と人情が交錯するプッチーニの傑作だ。この作品は1974年から41年続いたジョン・コプリーのプロダクションに代わって2017年にリチャード・ジョーン...

グレンジ・パーク・オペラ (GPO) 音楽祭2020

Grange Park Opera, Surrey 2020 2020年6月4日ー7月19日 https://grangeparkopera.co.uk 2020年のグレンジ・パーク・オペラ音楽祭はトラディショナルと目新しいレパートリーとのコンビネーションが魅力です。まず今...

『ヴェニスに死す』ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)にて

Death in Venice at the Royal Opera House (ROH) 『ヴェニスに死す』は英国を代表する作曲家、ベンジャミン・ブリテンがドイツ人作家、トーマス・マンの同名小説をオペラ化したもので、彼の最後のオペラである。この小説はルキノ・ヴィスコンテ...

ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)、ヴェルディの『オテロ』

Otello by Verdi at the Royal Opera House 『アイーダ』(1871)の後、ヴェルディはオペラの作曲活動をやめていたが敬愛するシェイクスピアの作品ついては別だった。そのシナリオを練ったのは彼の版元であるジューリオ・リコルディだ。彼はシェー...

ロイヤル・オペラ・ハウス (ROH)、ドニゼッティの  『ドン・パスクワーレ』

Don Pasquale by Donizetti at the Royal Opera House オペラを多作したことで知られるドニゼッティは生涯でおよそ70ほどの作品を創作した。オペラ・セリアもオペラ・ブッファも両方得意としたドニゼッティだが、『ドン・パスクワーレ』は...

ロイヤル・オペラ・ハウス (ROH) の『ドン・ジョヴァンニ』

Don Giovanni at the Royal Opera House (ROH) 一昨年までROHのオペラ監督であったキャスパー・ホールテンが2014年に演出した『ドン・ジョヴァンニ』が去年に引き続き3度目のリバイバルを果たした。『ドン・ジョヴァンニ』はご存じの通りモ...

    BBCプロムス・ラスト・ナイト 2019

Last Night of the BBC Proms 2019 125周年を迎えたBBCプロムスの最終夜、「ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス2019」を聴きにロイヤル・アルバート・ホールに行ってきた。 今年の歌手は、2013年度のBBCカーディフ国際声楽コンクールで優勝...

オッフェンバックの『地獄のオルフェ』 イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)にて

Orpheus in the Underworld by Offenbach at the ENO ENOのオルフェウスシリーズ第2弾はオッフェンバックの『地獄のオルフェ』。1858年の初演当時から人気を博し今日でも最もよく上演されるオッフェンバックのオペラの一つだ。グルッ...

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About

Miho Uhida/内田美穂
聖心女子大学卒業後、外資系銀行勤務を経て渡英、二男一女を育てる傍らオペラ学を専攻、マンチェスター大学で学士号取得。その後UCLにてオペラにおけるオリエンタリズムを研究し修士号取得。ロンドン外国記者協会会員(Foreign Press Association London)。ロンドン在住。ACT4をはじめ、日本の雑誌にて執筆中。

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