グレンジ・パーク・オペラ 2019の『ポーギーとベス』
Porgy and Bess at Grange Park Opera 2019 ジョージ・ガーシュウィンはポピュラーとクラシックの両分野で活躍したアメリカの作曲家だ。『レディー・ビー・グッド』(1924)等のブロードウェイのミュージカルや『ラプソディ・イン・ブルー』(19...
「オペラジャーナリストの倫敦だより」はロンドン在住のオペラジャーナリスト、内田美穂/Miho Uchidaが現地よりオペラやクラシックコンサートのレビューや歌手へのインタビュー記事をお届けするサイトです。
Porgy and Bess at Grange Park Opera 2019 ジョージ・ガーシュウィンはポピュラーとクラシックの両分野で活躍したアメリカの作曲家だ。『レディー・ビー・グッド』(1924)等のブロードウェイのミュージカルや『ラプソディ・イン・ブルー』(19...
Fantasio by Offenbach at Garsington Opera 2019 今年はオッフェンバックの生誕200周年だ。そこでガーシングトン・オペラが彼のオペラ・コミーク、『ファンタジオ』を英国で初めて上演した。1872年にパリで初演されたこのオペラはあまり...
Andrea Chénier by Unberto Giordano at the Royal Opera House 『アンドレア・シェニエ』はフランス革命の当時、ロベスピエールによる恐怖政治によって処刑された実在の詩人をモデルに書かれたヴェリズモオペラの代表でジョルダー...
Gounod's Faust at the Royal Opera House ドイツの文豪ゲーテの劇詩『ファウスト』を題材にしたこのオペラは1859年、パリのリリック座で初演され、10年間で306回上演された。その後1869年からオペラ座に移り、75年の間に2000回も上...
La forza del destino at the Royal Opera House 今をときめくオペラ界の大スター、アンナ・ネトレプコとヨナス・カウフマンがロイヤル・オペラ・ハウスの『運命の力』で共演した。どちらか一人が出演するだけでもチケットは必ず売り切れるという...
Jack the Ripper: the Women of Whitechapel by Iain Bell at the English National Opera 「切り裂きジャック」と言えば、19世紀のイーストロンドンで起きた連続猟奇殺人事件の犯人を指す。5人の犠牲...
The Merry Widow by Franz Lehár at the English National Opera ENOが好んで英国式オペレッタを取り上げ上演することは知られている。30年以上前の作品だが繰り返し上演され来年再びリバイバルするのではないかと噂されてい...
Philip Glass's Akhnaten at the English National Opera カウンターテノールのアンソニー・ロス・コスタンツォが、ENOの『アクナーテン』でタイトルロールを演じるというので私は彼の渡英を首を長くして待っていた。アンソニーは本誌...
Kát’a Kabanová by Janáček at the Royal Opera House カーチャを演じたアマンダ・マジェスキ ©ROH 2019 Photography by Clive Barda 昨年の『死者の家から』に続いてROHがヤナーチェク・シリーズ...
La Traviata by Verdi at the Royal Opera House エルモネラ・ヤホ(ヴィオレッタ)とチャールズ・カストロノヴォ(アルフレード) ©ROH,2019.Photo.Catherine Ashmore...
The Queen of Spades by Tchaikovsky at the Royal Opera House ノルウェー出身の鬼才、ステファン・ヘアハイムが演出した『スペードの女王』が英国に初上陸した。この作品は2016年にオランダ国立オペラ(Dutch...
Garsington Opera Festival, 30th Anniversary Season ガーシングトン・オペラ音楽祭 30周年記念シーズン 2019年5月29日-7月26日 https://www.garsingtonopera.org/...
Lucia di Lammermoor by Gaetano Donizetti at the English National Opera ルチア役のセーラ・ティナンとエンリコ役のレスター・リンチ ©ENO. John Snelling...
Die Walküre by Wagner at the Royal Opera House ラストシーン、ヴォータン役のジョン・ルンドグレンとブリュンヒルデ役のニーナ・シュテンメ ©ROH,Photo by Bill Cooper...
Don Giovanni by Mozart at the Royal Opera House 映像を使った舞台セット ©2018 ROH. Photograph by Bill Cooper この日の公演はサー・ウィラード・ホワイトのROHでの出演40周年を祝ったものだっ...
Pushkin by Boyarsky at Grange Park Opera 2018 ウェスト・ホースリー・プレースの旧邸宅 © GrangePark Opera. by Richard Lewisohn 英国の夏を綾なすカントリーハウス・オペラの1つ、グレンジ・パ...
Donizetti's L'Ange de Nishida by Opera Rara at the Royal Opera House オペラ・ラ・ラは歴史の中に埋没した19世紀のオペラの傑作を発掘し、蘇らせることを使命としているオペラ・カンパニーだ。オペラ再生における学...
Lohengrin by Wagner at the Royal Opera House ワーグナーの『ローエングリン』は楽劇『ニーベルングの指輪』4部作直前に作られた最後のロマンティック・オペラで、騎士の武勇、女性の純潔、民衆による愛国心というドイツ中世社会の典型的なテー...
Lady Macbeth of Mtsensk by Shostakovich at the Royal Opera House 「さすがは天才ショスタコービチ」と鑑賞後に唸ってしまったのが、ROHの『ムツェンスク郡のマクベス夫人』だ。全4幕9場、170分という長いオペラだ...
Carmen by Bizet at the Royal Opera House 奇才、バリー・コスキーの新作『カルメン』が話題になっていたので首を長くして鑑賞に行く日を待っていた。この作品は好きな人と嫌いな人がはっきり二つに分かれていたので、私は自分がどちらに属するのかを...
Miho Uhida/内田美穂
聖心女子大学卒業後、外資系銀行勤務を経て渡英、二男一女を育てる傍らオペラ学を専攻、マンチェスター大学で学士号取得。その後UCLにてオペラにおけるオリエンタリズムを研究し修士号取得。ロンドン外国記者協会会員(Foreign Press Association London)。ロンドン在住。ACT4をはじめ、日本の雑誌にて執筆中。